「離婚」や「我慢」だけじゃない、
セカンドパートナーという第3の選択肢をAnemoneで。
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セックスレスとモラハラ

どちらの言葉もよく聞くようになった昨今ですが、セックスレスとモラハラが同時に存在するということは意外と知られていません。

「なんとなくありえるかも」と思っても具体的には想像できなかったり、そもそもモラハラは自分で気づいていない人も多いので問題も表面化しづらい部分があります。

しかし体験談を伺ってみると、深く納得する背景が存在したとわかってきました

セックスレスもモラハラも表面化しづらく、今回のように両方が繋がっていた上に、根本は同じ原因だったということもありえるのだと我々も知りました。

今現在、セックスレスで悩んでいる方々にとって、「そういうこともあるんだ」という発見とともに「もしかして自分もモラハラ被害者かも?」という気づきがあれば、何よりです。

セックスレスに悩んだミヤさん

ミヤさんは現在42歳で派遣社員として都内で働いていますが、元旦那さんにモラハラを受けていたそうです

発端はセックスレスだけの問題だと思っていた

Anemone
編集室

セックスレスの経緯を教えていただけますか?

ミヤ/42歳

当時、私は10歳年上の主人と結婚していました。
一年付き合ってすぐに結婚して、最初はセックスレスとは程遠かったのですが、結婚してからすぐにセックスレスになってしまって、100%主人から断られるようになりました。

Anemone
編集室

その時の心境は辛いですよね

ミヤ/42歳

はい、私は元々、性に対して恥ずかしい気持ちや後ろめたい気持ちを持っているタイプなので、主人に対して自分から誘うことにとてもストレスを感じていました。
それでも子供が欲しかったし、主人が好きだからセックスをしたかったんですけど…

Anemone
編集室

その時にミヤさんはどういう行動をしたんですか?セックスレス解消のために何かしたりしましたか?

ミヤ/42歳

とにかく理由を知りたかったので聞いてみたんです。
結婚前とかなり状況が変わってしまったので、私に問題があるなら直せばいいし、と思って。
すると主人に「お前から太ってるから勃たないんだよ!」とか「そんなにセックスしたいのは頭がおかしいから病院に行ってこい!」と言われてしまって。

Anemone
編集室

それはひどいですね。すごく傷ついたと思います。
それでもご主人とセックスがしたかったのでしょうか?

ミヤ/42歳

それが、当時の私は自分が傷ついていることに気づかなかったんです。
素直に「そっか、付き合ってた頃から4kgくらい太ったし、それでなのか」とか「セックスしたいって思うことっておかしいんだ」という方向に行ってしまって。

ミヤさんのお話を聞いていて、違和感を感じました。

自分に暴言を吐かれているのに、自分が悪いんだと思い込んでしまうという部分。
おそらく当時のミヤさんはかなり自己肯定感が低かったのだと察しました。

そういうカップルは割と多いので驚きはありませんが、今現在、目の前にいるミヤさんはそういった雰囲気が無いので、ミヤさんはどうやって自己肯定感が低い自分を変えられたのか、気になってきました。

既婚者マチアプで知った旦那のモラハラ体質

ミヤさんは結局、既婚者マチアプを利用することになりました

Anemone
編集室

どこで既婚者マチアプを知ったんですか?

ミヤ/42歳

Youtubeを見ていて、やはり自然とセックスレスや恋愛系を見てしまうようになっていたんです。
そこで既婚者マチアプという存在を知って、更にレビューされている方とか、あとはそれをきっかけにネットで検索して始めたんです。

Anemone
編集室

その時にご主人のことが理解できたらしいですが、どういう経緯だったのでしょう?

ミヤ/42歳

幸いすぐに良い方と知り合えて、多くの時間を一緒に過ごすようになったんです。
その時にお互いの結婚生活の辛いことを話していて、先ほどの元主人の暴言を言ったら、彼がすごく驚いてしまって。

Anemone
編集室

そこでご主人のモラハラ気質に気づいたんですか?

ミヤ/42歳

というより、私自身がモラハラを受けているということも理解していなかったので、彼はまずそこに衝撃を受けていて。
「ミヤさんはまず、自分がモラハラを受けているということを理解した方がいい」と言われて、そこから自分で調べて知ってゆきました。

Anemone
編集室

ご主人はモラハラ気質だったと思いますか?

ミヤ/42歳

当時、私もモラハラ自体は知っていたんです。
でも私とは関係ないと思っていて、こんな私と一緒にいてくれるのだから感謝しないと、求められることには応えないと、としか思っていませんでした。
主人は私に「お前みたいな人間はどうしようもないから俺くらいにしか相手にされない」とよく言っていたので、疑いもしませんでした。
しかし調べてみるとこういった言動が例になるほど主人はモラハラの典型的な人だったようで、すごくショックでした。

自分のことを大切にしてくれている人だと思っていたら、そうではなかった

まずはその事実を受け入れることにすごく戸惑ったそうです。

外から見ている人は「それはおかしい」とすぐわかっても、当事者はわからない、ということもよくあること。
ミヤさんの既婚者マチアプを始めたことが、ミヤさん自身に良くも悪くも大きな衝撃を与えることとなりましたが、ミヤさんはその後、ご自分で様々な対策をしていくこととなります。

夫婦の課題は自分の課題である、という気づき

セックスレスが発端でしたが、ミヤさんは自分たちの夫婦がモラハラの関係性にあると教えてもらい、自分でも学ぶようになりました

自分は傷ついていたという認識

Anemone
編集室

モラハラという事実を受け入れることも辛いとお察ししますが、その上でお互いの、ご自分の問題を探すということはとても辛い作業だったと思います。
どういうお気持ちで取り組まれたのでしょうか?

ミヤ/42歳

彼に指摘されて自分でも勉強するようになって、ある程度「私たち夫婦は多分、もうダメだろう」と理解していきました。
私が意見を言えるようになったとして、そういう私を主人は求めていないともわかって、だとしたら、ここまで来たらある程度しっかり自分の問題に取り組んで、それからその後のことは考えようと思っていました。
なのである程度のことを理解してからは「離婚」一択だという認識と、多分だけど、ここを乗り越えたら人とのモラハラ関係を終わらせられるのでは?というのが原動力でしたね。
離婚を考えているので仕事にも身が入るようになっていました。

Anemone
編集室

とても辛い時期だったと思いますが、今のお話からすると、むしろエネルギーが溢れるようにも感じます。
どういった部分でエネルギーを保っておられたのでしょうか?

ミヤ/42歳

「大切な自分」が、傷ついていいはずがない、という気持ちが生まれてきたんです。
大切な自分なのに、自分のパートナーに暴言を吐かれて、それにも気づいていない、これは大きな問題であるという強い認識を持ったからです。
よく言われていますが「自分を大切にできないと、誰も大切にできない」ということにも強く気づいて、とにかく自分を大切にするには、という焦りにも似た気持ちもありました。

Anemone
編集室

よく言われる「自己肯定感」ですよね。
モラハラ被害に遭うということは自己肯定感の低さがあると思いますが、ミヤさんはどこでそういうご自分に気づかれたのでしょうか?

ミヤ/42歳

既婚者マチアプの彼に「それは暴言でモラハラだよ」と教えてもらってから、2日くらい強い衝撃で心が浮ついていたんです。
そこで初めて「あ、私って傷ついていたんだ」とわかって、そして「私はパートナーにわかりやすく大切にされたい」と思えるようになったんです。
もちろんそれから今までは少し大変でしたけどね笑

ミヤさんはとても冷静だったように思いましたが、それはきっと、今現在のミヤさんがそうなだけで、おそらく当時のミヤさんはご自身もご主人も混沌の中にいたと思います。

一緒に生きていきたいと思った配偶者は実は自分にモラハラをしていて、夫婦が愛情の上に存在するのではなくモラハラの上に存在してしまっていたという衝撃。
更に調べていくと、自分たち夫婦はおそらくもう続けられないんだろうとわかった時の辛さなど、目の前にいるミヤさんの冷静さは、その試練をくぐってきたからなのかもしれないと思いました。

離婚後の元旦那の告白

ミヤさんはご自身でカウンセリングに通ったり、似たような問題を抱える人と、傷の舐め合いではないポジティブな関係を築くようになりました

そしてまもなく離婚

バツイチとなったミヤさんは現在、やはりバツイチのパートナーと一緒に暮らしています

Anemone
編集室

今のパートナーとの生活はいかがですか?

ミヤ/42歳

とても幸せです。
時々、自己肯定感の低さから、妙に我慢してしまったり、妙に自分1人で問題を解決しようとしたりしていまいますが、パートナーがそこを指摘してくれるので、その都度、修正をしている感じです笑
なのですごく強くなった!というわけでは全然無いんです。
だけど彼にも少なからず課題はあるので、お互いにその問題課題を指摘したり代わりにやったり、そんな日々です。

Anemone
編集室

支え合う、ということですよね?

ミヤ/42歳

そうだと思います。
パワーバランスがその時々によって変わって、お互いに「これはおかしいんじゃない?」ということは冷静に話し合う、そういう関係性になっています。

Anemone
編集室

とても建設的ですね。
多くの人が求めている関係だと思いますが、そういう人に対して思うことはありますか?

ミヤ/42歳

かつての私ですよね。
求めているものがあるのであれば、それを自分ができるようにならないといけないんだとわかりました。
当時の私は言いたいことがあっても言えない、傷ついていることすら自分でわからない、そんな状態の人間が今のパートナーと知り合ってもうまくいかなかったと思います。
彼に出会えたのは、自分の問題、例えば言いたいことが言えない、負けてしまう、自分の尊厳、大切さ、そういうことをある程度解決したからだと思います。
待っているだけでも現実は変わらないし、努力しないで変わった現実は、ありがたさがわからないから、簡単に手放せてしまうのかな、と思います。

Anemone
編集室

とても魅力的です。
離婚後に元ご主人と再会されたらしいですが、その時にどう思いましたか?

ミヤ/42歳

意外とすんなり離婚できたので私自身もあっけない気持ちだったんですが、ばったり再会した時に元主人がこう言ったんです。
「俺、お前にセックスのことを迫られてああ言ってたけどさ、俺、性欲がすごい薄い人間だったみたい笑」と笑っていたんです。
その時に「私のせいだって言いながら、実は自分の問題を私に転嫁するような人だったんだな」と思いました。

Anemone
編集室

ということは、元ご主人はミヤさんに問題があると見せかけていただけだったんですか?

ミヤ/42歳

そうなんです。
年上だったのもあるのか、そういうことを言うのは恥ずかしかったのかもしれないですね。
私はあんな暴言を吐かれてとても悩んだのに、この人は自分を守るためだけに私のせいにしたんだなあ、と。
しょうもなさすぎて笑
そんな元主人に対して本気で考えていた当時の私自身も笑

Anemone
編集室

ちょっと、いやかなり拍子抜けしますが、でも答え合わせできたような感覚かもしれないですね。

ミヤ/42歳

はい。あの時の私の違和感や辛さは合っていたんだ、という答え合わせになりました。
私はそれから自分の問題に向き合えましたし、今のパートナーとも出会えました。
ですので元主人にも感謝しています。

本心は別にあったとしても、自分にモラハラした相手に対して感謝を言えるミヤさんはとてもかっこよかったです

セックスレスとモラハラは遠くない

ミヤさんの体験談を通して考えてみると、逆に旦那さんからのセックスの誘いを断れない、という女性も似たような問題を抱えているのかもな、とも思いました

モラハラというものは、モラハラ加害者と被害者の2人がいないと成立しないのです。
今現在のミヤさんが元ご主人と話しても、元ご主人はミヤさんを魅力的に思いません。

なぜなら、自分の意見を持てて、言えてしまうから
元ご主人の言いなりになってくれないから

元ご主人がミヤさんを魅力的に思い結婚までしたのは、100%ではありませんがミヤさんを支配できるからでもありました。
そしてミヤさんご自身もその支配を受け止めてしまう精神状態だった。

それで初めて、モラハラが成立するのです

ミヤさんは既婚者マチアプで知り合った人からのアドバイスによって、モラハラを断ち切ることに成功しました。

「言いなりになったり機嫌や顔色を伺うのはいやだ」という気持ちのもと、カウンセリングに通ったり心理学を勉強したりと、解決に向かいました。

ミヤさんに「うちもモラハラかも?」最初に思った時に考えることってなんでしょう?と尋ねると、「私は傷ついているか?」という問いを自分に問いかけること、と言っていました。
そして「まずは問題を認識することから」とも。
一朝一夕にすぐに解決とはいきませんが、まずは認識することが大切なのかもしれないと思いました。

Anemoneではこれからも恋愛や夫婦関係、セックスレスを発端とした問題に潜む、人間自身の課題にも着目してゆきます。

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